新時代の虫歯予防CAMBRA(キャンブラ)とは

お口の中では常に、虫歯を起こす因子と虫歯を防ぐ因子がシーソーのようにバランスを保っています。例えば、食後にすぐに歯磨きをしていれば虫歯を防ぐ因子が優位になりますが、おやつやジュースなどの間食が多い場合、シーソーのバランスが崩れて虫歯になりやすい環境を作り出してしまいます。
CAMBRAは、患者さんの虫歯を起こす因子と虫歯を防ぐ因子がそれぞれどのくらいのものか評価(リスク評価)し、虫歯になりにくい状態を保つにはどうしたらいいか、科学的根拠に基づいて治療及び治療プランを提供する世界基準の虫歯管理方法です。

(シーソーバランスの図)

  • 「疾患指標」 ・・・既に治療された虫歯と治療されていない虫歯
  • 「リスク因子」・・・虫歯(脱灰)を作り、進行させる要素
  • 「防御因子」 ・・・再石灰化を促す要素

顔や性格が一人ひとり違うように、虫歯になりやすい人となりにくい人などお口の環境も各々違うもの。したがって虫歯を予防するには、患者様一人ひとりに合った方法で行うのが効果的なのです。  CAMBRAでは、唾液の検査と歯科衛生士によるカウンセリングから、患者様の虫歯リスクをエクストリームリスク・ハイリスク・ミドルリスク・ローリスクの4つのリスク評価で判定を行い、それぞれのリスクに応じた予防方法を教えてくれます。  原因そのものを改善することで患者さんの健康な歯を守り、また治療の繰り返しも防ぐことに繋がりますので、興味のある方は是非お気軽にご相談ください。

エクストリーム

ハイリスク、且つドライマウス。(唾液分泌量が明らかに少ない)

ハイリスク

疾患指標が1つ以上当てはまる

ミドルリスク

リスク因子が防御因子を上回る、または同数

ローリスク

「防御因子」の数が「リスク因子」の数を上回る。

※ 1年以内に新しい虫歯が出来てしまう確率・・・エクストリーム 88%、ハイリスク 69.3%、ミドルリスク 38.6%、ローリスク 23.6%

CAMBRAはこんな方におすすめ

  • 何度治療しても虫歯になってしまう方
  • あまり虫歯はないけれど、今後虫歯ができないか不安な方
  • 虫歯が多い方
  • 歯磨きをしているつもりなのに虫歯ができてしまう方
  • 自分の歯はなるべく削りたくない方
  • 新しい予防方法を知りたい方